利便性からの不便正への移行

東京という大都会で嫌という程の利便性へのリスペクトに溢れ、

 

利便性ってそんなに重要？って思うようになりました。

 

お金儲けには必要かも知れないけど、

 

幸せに生きるには関連性はそれほど高くないのではないか？

 

むしろ人が不幸になりやすいのではないか？

 

そう思うようになってきました。

 

なぜなら利便性はいずれ慣れて何事もなかったかのように感動が薄れてしまうものだからです。

 

その事がこの島根に来てはっきりと理解できる瞬間が訪れます。

 

例えばインターネットのスピードですが、

 

スマホを利用する際にサクサクとインターネットを楽しめる環境っていいですよね？

 

でもそれも初めだけで直ぐに慣れていって当たり前になりますよね。

 

今までは私もスピードは必須項目の一つとして捉えていました。

 

この島根県三瓶町志学という場所は田舎の中の田舎で、

 

未だインターネット光回線が届いていない場所なのです。

 

なので地元のケーブルテレビを利用するのが一般的で、

 

ホームルーターやWiMAXといった据え置き型や移動型タイプを試しましたが、

 

結局どれも利用できないほど電波の届きの悪い所で、

 

スマホの4G電波のみで途切れ途切れですが使用を続けています。

 

冬になるとその電波の届きも更に悪くなるようで一段と遅く感じる日々です。

 

電波が届きがいいと短い時間でサクサクと色々な動画視聴やらSNSが見れますが、

 

遅いとどうしても視聴するのが面倒臭くなってきて徐々にネットサーフィンのような見方をしないようになってきました。

 

結局のところ色んな動画を速く視聴できるメリットって何だろう？

 

って考えるようになり、時間の浪費になるって理解するようになってきました。

 

コンビニやスーパーも近所にいくらでもあった東京暮らしから一変して歩いて行けるお店はない場所へと移り住みましたので、

 

はじめは不便さに憤りを感じていましたが、結局インターネットのスピードと同じで、

 

近くにあれば余計な物や体にとって不必要な物を買ってしまう行動へと繋がるなと感じるようになりました。

 

島根に来た頃から何となく気がついていたことがあって、

 

この辺に住んでいる人達は太った人があまり多くないのではないだろうか？って。

 

東京よりその比率がずいぶん低いのではないか？そのように感じます。

 

それも不便正によって買い物が面倒臭くなり、無駄な物を買わないようになることで起こる利点なのではないか？

 

そんなように感じるのです。

 

洗濯機も以前住んでいた人が置いていったままの二層式の洗濯機を使っているのですが、

 

これも同じで不便正の利点を強く感じるのです。

 

なぜなら洗濯のお水は全てお風呂の水だけで終えることができますし、

 

何よりも衣服の汚れ方で体調の管理がしやすくなります。

 

二層式だとその都度見に行く手間が増えるので、水の汚れ具合を確認できます。

 

その汚れ方で体調管理ができる。

 

汚れ方が強い時は体調が落ちている時、あまり汚れていない時は体調がいい時なのだと気がつき、

 

体調を洗濯で確認できるようになる。

 

そんなこんなで利便性から不便正への移行が、様々な幸せを生み、

 

健康管理がしやすくなり時間の浪費を防ぐ効果があることに気がつきました。

 

最後に一言。

 

今日3月2日は霧の深い日となりました。

 

暖かく霧が深く遠くを見通せないからこそ、未来ばかりに目を向けずに、

 

先々の行く末に不安や焦りを灯すのではなく、今を大切に委ねて行くことの大切さを、

 

天気が伝えてくれているように感じた今日この頃です。

 

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